芸術院会員は公務員、賄賂は収賄罪で逮捕(予算委員会第四分科会)2


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審議は本丸 芸術院会員の選考まで及びます

引き続き、平成27年3月10日(2015年)の予算委員会 第四分科会での審議です。

(質問者 緒方林太郎衆議院議員(民主党・北九州))

日展の問題は、芸術院会員をトップとする日本芸術のピラミッド構造の問題に移ります。

そして、芸術院会員は特別職の非常勤公務員なので、賄賂は収賄罪になる点が確認されました。

つまり、利害関係者からのお歳暮、お中元、接待、香典、祝儀は禁止です。

貰っても贈っても、双方に適用されるので注意が必要です。

さらに、審査不正だけではなく、芸術院会員の内部推薦にまで話が及びます。

国家公務員倫理審査会事務局より

その1はこちら

動画は衆議院インターネット審議中継より「緒方林太郎」のリンクをクリックしてください。

賄賂防止には日展審査員を芸術院会員の選考除外

○緒方分科員 ありがとうございました。

本来、私、持論として、余り芸術に政治が携わるべきではないという持論を持っています。

こういったことが政治の世界で取り上げられなくてはならないこと自体が非常に不幸なことだと思いますし、できるだけこういった問題が早く解決すれば、あとは芸術家の方々に自由な創作活動に努めていただけるようにというふうに思っております。

その続きとしてですけれども、日展と日本芸術院のかかわりについてであります。

文部科学省の特別の機関として存在をしている日本芸術院ですけれども、これまで、おおむね、日展で常務理事をやる方というのは日本芸術院会員である、それぐらいの相場観があって、今回改革をされて少し変わりましたけれども、かつての日展の常務理事の名簿を見てみると、それと日本芸術院の会員の名前を照らし合わせてみると、ほぼ重なるというような状況でありました。

今回の事案を受けて、文化庁の方から日本芸術院の院長に対して、当面の間、日展の審査員経験者については日本芸術院会員の選考の対象としないでほしいといったことを申し入れたというふうに聞いております。これについて、文化庁、いかがでございますでしょうか。

芸術院会員は公務員、賄賂は収賄罪が適用

○有松政府参考人 先生御指摘の点でございますが、日展につきましては、先ほど来お話に出ております、審査の過程で不公正な取り扱いがあったということが社会から大きな批判を受けているという状況がございました。

このために、昨年の八月に、文化庁長官から日本芸術院長に対しまして、日展において新たな審査方法に基づく審査と展覧会が適切に行われたということが確認できるまでの間は、日本芸術院の第一部、美術(※)、第一部でございますが、その新会員候補者選考におきましては、日展の審査員経験者を除外する取り扱いとしていただきたいという旨を伝達いたしました。

※芸術院会員は、特別職の非常勤公務員(支給250万円/年)という扱い。第1部 美術、第2部 文芸、第3部 音楽・演劇・舞踊と分かれている。日展関係はすべて第1部に属する。
会員は終身制のため、新会員候補者選考は、死亡による欠員が出た場合、12月に実施される。そのため、日展審査員除外が長期にわたらなければ特に影響がないとも言える(近年では2012年、書道には井茂圭洞氏が入った。)。

○緒方分科員 事実上一体なんじゃないかとかつて言われていたということもありまして、ここを一旦切り離すというのは、いろいろな意味で、日本芸術院を頂点として、日本芸術院があって、その下かどうかわかりませんけれども、さらに一体化して下に広がるピラミッドの構造を一定程度壊す効果が出てくる。この壊す効果が、やはり、いろいろなお金の流れの鎖の部分を断ち切るということになると思います。

ここを断ち切ることによって改革が進んでいくことが期待されるわけでありますが、その一方で、先ほど私が紹介しました直木賞作家の黒川博行さんの「蒼煌」という本には、やはり、一億まかなあかんのでっせと書いてあるようなことがございます。

しかし、日本芸術院会員というのは、一般職の非常勤の国家公務員であるるというふうに理解をいたしております。これは質問主意書答弁でも既にお答えいただいておりますが、日本芸術院会員になるために候補者の方が日本芸術院の現職の会員に対して金銭を渡すことについては、これは収賄罪の適用があるということでよろしいですね。

○有松政府参考人 先生もただいまおっしゃいました過去の政府答弁書においてでございますが、「一般論として言えば、」「日本芸術院会員は一般職の非常勤の国家公務員であるところ、公務員が、その職務に関し、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、刑法第百九十七条第一項前段の収賄罪が成立し得る。」そのようにされているところでございます。

過去に芸術院会員の推薦を外部に聞いた事例は?→ない

○緒方分科員 その件については、もう主意書答弁も出ておりますし、たしか主意書答弁の中にも、その件は日本芸術院の現会員に対して周知をしたというようなお話もございました。こういったことが起こらないように、引き続き、文部科学省、文化庁として取り組んでいただきたいというふうに思います。

その一方で、日本芸術院会員についてですが、法令を見ておりますと、その芸術院会員の選考において、各部の、一部、二部、三部、部の推薦を受け、そして総会で承認をして、文部科学大臣が任命をするということになっています。

当たり前の規定かなというふうに思うわけですけれども、よくよく考えてみると、部の下にさらに細かく科が分かれていますけれども、恐らく、それぞれの専門の分野の方については、それぞれの科の方々、書であれば書、日本画なら日本画、洋画なら洋画ということだと思いますけれども、逆に、部の推薦を受けて総会で承認してということになると、日本芸術院会員というのは終身でありますので、それらの方々に気に入られないと、今、現会員である方々の覚えがめでたくないと、そもそも俎上にのらないんじゃないかというふうに思います。

在野には、本当に日本芸術院という顕彰機関にふさわしい方がたくさんいるわけでありますけれども、では、そこから本当に日本芸術院会員になれるかといえば、今、現職の方に、ある程度、かわいい、ういやつじゃのうと思ってもらえない限りは、俎上にのらないということであります。

しかし、日本芸術院会員の推薦規則の中には、必要に応じて部外から意見を聞くことができるというような規定もあります。

これまで、日本芸術院会員の選考において、各部が部外から意見を聞いたことというのは、実態としてあるんでしょうか、文化庁。

○有松政府参考人 ただいま御指摘のとおり、日本芸術院の会員の候補者につきましては、一部、二部、三部、各部につきまして、その所属すべき部の会員が推薦するというものとされておりますけれども、日本芸術院会員推薦並びに選考規則におきまして、部が必要と認めた場合には部外より意見を聞くことができるというふうにされているところでございます。

この点につきまして、日本芸術院からは、記録により確認できる範囲内では、過去、部外より意見を聞いたという実績はないというふうに聞いております。

現役の芸術院会員でなく外部意見で推薦するよう検討

○緒方分科員 推薦選考規則にはそう書いてありますけれども、結局聞かないんです。そういう実績もないということでありまして、そうすると、やはり終身の日本芸術院会員の方々から、ういやつじゃのうと思ってもらえない限りは、俎上にのらない。これは、本来、日本の芸術の粋を集めた日本芸術院というその場のあり方として、私は余り望ましくないのではないかと思います。

広く、在野におられる方も含めて、本当に能力のある方が、今おられる方が能力がないと言っているわけではないですけれども、もっとベースが、幅広い方から選考できるような、そんな仕組みに変えていくべきではないかなというふうに私は思うわけでありますが、大臣、一言お願いいたします。

○下村国務大臣 これは御指摘のとおりだと思います。

今後、芸術院会員の選考に当たりましては、外部の意見を適切に反映されるようにすることが望ましいため、会員候補者の推薦に当たっては、もともと規定があるわけですから、外部の意見が取り入れられるよう、日本芸術院に検討を求めてまいりたいと思いいます。

下村大臣任期中にお金が飛び交わない体制にして欲しい

○緒方分科員 質疑時間が終了いたしましたので、最後、終えさせていただきますが、この日展の関係、そして日本芸術院の関係、下村文部科学大臣は非常に毅然たる姿勢で臨んでおられるというふうに自分は理解をいたしております

そして、ともすれば、本当にそうかどうかわかりませんけれども、大臣がかわってしまえば、またこんな厳しい時代はなくなるさというふうな思いが起きないとも限りません。

大臣は、文部科学大臣をかなり期間長くやっておられて、案件にも精通しておられて、そして毅然たる姿勢を示しておられて

大臣にお願いをいたしたいのは、この日展の問題、日本芸術院の問題、先ほども申しましたが、大臣は、未来永劫、大臣をやるわけではないので、大臣の間にしっかりとした道筋をつけて、お金が飛び交うような世界にしないとか変なピラミッド構造をつくらないとか、そういうふうに下村大臣の力強いイニシアチブによってこれを達成していただきたいということを申し上げまして、私、質問を終えさせていただきます。

ありがとうございました。

○山下主査代理 これにて緒方林太郎君の質疑は終了いたしました。

第189回国会 予算委員会第四分科会 第1号(平成27年3月10日)より

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