150年前の文字が読めない国なんてないよね?(OCRで御家流が判別)


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150年前の文字が読めない国は世界史でも特殊

どこの国のことか分かりますか?

実は、これ、日本のことなのです。

日本は文化、伝統を重んじて・・・というイメージを持っていますよね?

凸版印刷 江戸期以前のくずし字を自動でデータ化!

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凸版印刷が江戸期以前のくずし字を高精度でテキストデータ化するOCR技術を開発しました。
なんと江戸期以前のくずし字が80%以上の精度でOCR処理可能になるとか…。

凸版印刷のニュースリリースはこちら

(WBS トレたまで紹介されたようです。動画はこちら

近代化と引き換えに和様という文字文化を捨てた日本

ニュースリリースには、WBSでも有名なロバート氏のコメントが寄せられています。

私たちは明治以前の日本を知るため、ひたすら文字を読みます。しかし皮肉なことに、その文字は、近代150年の達成と引き換えに、まったく読めなくなってしまいました活字にだけ頼る人は、日本のことを、ほんの一部しか知ることができません

気づきにくいことですが、欧米諸国とちがって、日本人は自ら の歴史風土を自在に行き来する能力を失ったのです。それ自体、世界史のなかでも特記すべきことですが、しかしここで新たな技術によって、豊穣な風土がふたたび開かれるかもしれません。驚くべきその可能性に賭けたいと思う。いままで読めなかった数百年分の智恵と笑いと涙こそ、世界遺産だと信じるからです。

日本文学研究者・東京大学大学院教授 ロバート キャンベル氏

3行でまとめるとimgres

・日本人は明治維新の近代化と引き換えに明治以前の文字文化を捨てた

150年前の文字を読めないのは欧米ではありえない。

・新OCRソフトで、今まで読むことが困難だった江戸以前、数百年分の解読が容易になる。

とくに、最初の2行は初耳の人も多いでしょう。

日本では書き文字という重要な歴史を何にも教えてないのです。

多くは「寺子屋で読み書きを教えた」程度で終わっています。

だから、私達がたった150年前の文字を読めない原因を誰も知らないのです。

念のため、このサイトではお馴染みの"超ざっくり書道史”で説明しますね。

日本の情報技術は和様が主流

和様と唐様の歴史

ペンが普及するまで日本の情報技術は筆です(筆がないと手紙が書けませんから)。

文字について教育してないので、今の状態から勝手に想像し

「日本人は昔から漢文とかな書を書いていた」と誤解している人が大勢います。

(これは好都合なので書道業界や博物館も触れず放置しています。)

この表を見ればわかりますが、150年前は全く別の書き文字、つまり和様だったのです。

(私も、これを知った時は「矛盾は消えたけど、なぜ誰も教えないの?」と複雑でした。)

つまり、江戸時代は、今とは違う和様「御家流」という漢字ひらがな交じりの続け字だったので

唐様になった明治以降の書き方を学んでいる私達には、日本本来の書き文字である

江戸時代の文字が読めないのです。

和様の衰退は急速な近代化のトレードオフ

このように歴史を整理できている人は、

明治以前の日本を知るため、ひたすら文字を読みます。皮肉なことに、その文字は、近代150年の達成と引き換えに、まったく読めなくなってしまいました。」

と近代化のため活字を採用し、文化価値の高い続け字を捨てたという理解をしています。

和様は続け時のため活字にできませんでした。

(今回のOCRソフトの開発でも、続け字の文字区切りがどこなのか設定に苦労したと思います。)

おそらく150年前の自国の文字が読めない先進国は、日本だけでしょう(私も読めません(泣))。

急速な近代化に成功することで悲惨な欧米からの植民地化は避けられましたが

一方で、日本は、10世紀ほど続いた文字文化という犠牲(トレードオフ)を払っているのです。

活字にだけ頼る人は、日本のことを一部しか知らない

私たちは漢文、古文を大学入試のために勉強し、当時はある程度読めました。

私も、学生時代は読めると思っていました。

でも、これは、活字化されているからです。

原文がテストに出たら、ほとんど読めません。

逆に、活字化してないものは、非常に高いハードルの書物になるのです。

江戸時代には、かなりの書物が刷られていますから、未活字化の書籍の方が遥かに多いです。

最近、「士農工商」が身分制度ではないということが、ようやく一般化したように

研究者が御家流を自由に読めず、活字化されたものに依存し研究をした結果、

過去の間違い、捏造、政治的脚色に気づかず、放置されてきた原因であるといえます。

正しい情報が入ってこそ、正しい判断が可能になりますからね。

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