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サイトを見ていたら書道関連で、こんな質問を発見しました。

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(質問)

顔真卿の字と使っていた筆の関係

顔真卿に限りませんが、その人が使っていた筆がどのようなものかわからないままに臨書をすることにも意味があるのでしょうか。
他の方の回答を見たい人はココから見てください。

回答者①

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回答者②(一部)

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書道的にすごく丁寧に回答されてますね。勉強になります!

私は、和様に比べて唐様の漢字の書は大体「文字がでかい!」と言う点が疑問でした。

(半紙に4文字なら、現実的に手紙が書けないでしょ?)

今回の質問でも、筆の毛の種類や筆法には触れられているものの、

最も大事な筆の大きさについて触れていません。

質問者は「同じ筆じゃないと意味なくない?」と言っているのですから

毛の質や筆法の前に、同じサイズの筆が大前提と思うのです。

ということは、筆のサイズは大きいままでいいってことなんでしょうか?



さて、話は冒頭のアニメ画像についてようやく触れます。

これは、「進撃の巨人」という今季一番の話題作です(いや、今年一番かもしれない)。

人間が人間そっくりの巨人(一部違うが(笑))に襲われる(食べられる)世界の話です。

コレを見てて、あれ?昔、巨人だったんじゃないの?それなら納得だ。

昔は、書は実用の情報技術でした。

当時から現在の唐様の書のサイズで情報技術として使用されていたとしたら

”昔の支那人が巨人だった”と言う仮説を立てるしかありません。

「まさかな巨人なんていないだろ(笑)・・・」とネットを調べると、

なんとビックリ、世界では巨人の骨が発掘されていたのです!

 

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もし、この巨人の骨の生き物が大きな人間であったら大きな文字になったはずです。

現在の日本の唐様の書が和様に比べて大きいのは、

昔の支那人が巨人で、サイズに比例して普段使いの書も文字が大きかったということでツジツマが合います!

まさか、現在の唐様の書が大きいことが、この巨人説の文化的裏付けなるとは思いがけない発見でした!

 

 

なーんてねー♪

今回はネタ会でした(笑)

ちゃんと答えると、昔から実用の書の筆のサイズはちゃんと小筆ですよ(笑)

実用性の小筆(和様)→ペン

芸術性の大筆(唐様)→書道 になっただけの話でーす♪

小筆で書いた書を、大筆で臨書することは不思議な事ですね。

書道家 うどよし 公式ページ うどよし大衆書道教室

「御家流」と「唐様」

「御家流」と「唐様」



facebook上で友人(書道関係者ではない)とやり取りをしていたら

彼がこんな論文を探してきました。

http://www2.kobe-u.ac.jp/~shuichin/scbdmmt/pdf/journal1-2.pdf

神戸大学 表現文化研究会(2011年3月に閉鎖)の2001年の論文です。

『江戸時代における「御家流」と「唐様」』(青山由起子さん)と言うものです。

私と同じ考え方を論文で見たのは初めてだったので、少し安心させてもらいました(笑)

和様についてカンタンに整理しますと

・和様の中に仮名書が含まれ、これを“上代様”といい和様の一部にすぎない。

・最も普及したのは寺子屋で教えていた江戸時代の“御家流”。「御家流でなければ書にして書にあらず」と言われた。

・明治政府が唐様“菱湖流”を採用し“御家流”が最後の和様となり現在に至る。

・現在の書道界が唐様主流であり、唐様が、上代様を重用したため、“御家流”の現在の評価は非常に低い。
書関係の展示で史上最大規模だった和様にもかかわらず触れられないことも多い。

と言う流れです。

こんな感じなので、明治政府が唐様(菱湖流)を採用したのは、2点あると想像していました。

①明治政府にとって江戸幕府が使っていた情報技術の御家流は敵の文字だから。

②欧化政策において文字は、単体の活字が必要で、続け字である御家流より楷書の方が適している。

しかし、①の理由が主体であるように思います。

明治政府になって政治の中心の太政官の文書課には、

巌谷一六、日下部鳴鶴ら唐様を書く人々を採用しています。

現在もそうですが、採用する側は、自分の都合の良いメンバーを意図的に選ぶわけですからね。

これで宮中府中の文書は唐様で執筆されるようなり御家流が一気に排除される原因となったと思います。

②は結果的に活字に合う書体は楷書しかなかったので楷書を引っ張り出しただけでしょう。

今、私たちは「書道」と読んでごく一部の趣味の人の遊びとなっていますが

この時代には、現在の携帯やメールに匹敵するものが書だったのです。

日本の情報技術の大変化が起こったキッカケは、実は、明治維新だったわけです。

この辺はテストに出てもよさそうなんですけどね(笑)

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文科省から平成21年7月に出た高等学校学習指導要領(新学習指導要領 PDF)は,

平成25年4月1日の入学生から年次進行により段階的に適用されていきます。

その中に、私に関係する部分としては 「漢字仮名交じり書」の記載があります。

(知らない人もいると思いますが、実は、高校ではすでに「漢字仮名交じり書」が導入済み。)

高校の芸術分野として「音楽、書道、工芸、美術」のうち2つを学校で設定、必履修科目とします。

なので、高校で書が科目にあることが前提の話です。

さて中身ですが、PDF 103ページに詳細が書いてあります。 詳細はこちら

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ガールズ&パンツァーというアニメ(全12話)があります。

このアニメは「あんこう音頭」で知ったのですが(萌えアニメと思っていたので見なかった。

実際に、面白い。戦車プラモが非常に売れいている様子。)

このアニメは、戦車を使った武道である

戦車道が華道や茶道と並び大和撫子の嗜みとされている世界の話なのです。

(つまり、戦車が軍事的には、何も役に立たない時代の世界)

「戦車道 バカみたい(笑)」って思うでしょう。普通。

でも、歴史を知っていると、そうバカにできないんです。

■「書道」と言う言葉がいつ作られたか知っていますか?

ずーっと昔から使われていたと思い込んでいる人は書家にもたくさんいます。

実は、Wikiにもこの点については記載がありません。

私が調べた結果、明治36年 斯華会(小野鵞堂 おの がどう)の発足の年に出版した

「書道講習録」が最初と思います。

詳しいことは私の動画「1分で書」でご確認ください。



つまり、明治36年以前は、 “書”が“道”じゃなく、実用の時代だったともいえます。

もし、その頃に、書がこのガールズ&パンツァ―の戦車のように、

実用で使われなくなった世界の物語として

書道が華道や茶道と並び大和撫子の嗜みとされている世界」

を明治初期や江戸時代に描いていたら

「(実用性のある)書に“道”を付けるとか、あり得ないわー。」

ってなっていたのかも知れませんね。

実際に、同じ戦争の道具だった弓は、“弓道”になったことで、

弓が大きくなり、形式が重んじられるものとなりました。

(弓道の弓で戦はできない。弓は小さい方が素早く打て、精度も高い。)

“道”が付くものは大体似たような歴史を歩んでいるなーと思いませんか?

“実用性”が無くなり衰退する際に、上手に“伝統”という称号を得られるかどうかが

運命の分かれ道のような気がしました。

ざっくりですが、“道”が付いたら実用の世界では別のものに取って代わられ

人間国宝が生まれた分野は、もう、絶滅危惧種指定状態という視点で見ると

いろいろ見方が変わってきますね!

こんなアニメです。



書道家 うどよし 公式ページ うどよし大衆書道教室

「美文字」というのがTVでやっていると生徒が言っています。

(私はTVを持っていないので画像でしか見たことがない)

私の動画や教室などで話を聞いている人には常識でしょうけども・・・

■美文字ってなんだ?

美文字とされているのは、楷書をベースにした文字と思います。

(ここで異論が出ちゃったらどうしようもないのですけども)

なので美文字≒楷書として話を進めますね。

では、この写真を見てください。ある書展の写真ですが・・・

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楷書はどれくらい出ていますか?

唯一、左上に1点それらしいのがありますね(行意があるので純粋な楷書とはいえないが)

実は、書展で最も出品数が少ないのは楷書なのです。

では、ここで疑問が生まれます。

疑問 なぜ、美しいはずの楷書が最も少ないのか?

2つの可能性があると思います。

■楷書が最も難しい説

書家の方の多くはコレを理由とすると思います。

楷書は続け字、崩し字を使えず、カスレも多用はできず、

全員がやっているので誤魔化しの効かない書体になるからです。

そうなると、書家ですら難しいと敬遠する書体を、なんで庶民にさせるのでしょうか?

って疑問が生まれますね。

実は、バランスが均一なので、評価しやすく、初心者に教えるのは容易という都合もあります。

■楷書は美しくない説

日本のお金の書体は、何を使っているか意識したことはありますか?

以前、私のブログでも触れていますが(えっ!楷書がお金のデザインに不採用?不思議

現在、日本のお金に5書体(篆、隷、行、草、楷)のうち、唯一、楷書が使われていません。

■「美しい」といいながら庶民、書家、国から評価が低い楷書

・書展に出品されない

・硬貨、紙幣に採用されてない

・書くのに時間がかかるので実用性が低い

という現実はしっかり認識しておきましょう

■「崩壊する寸前が一番美しい」 by野口 白汀 (はくてい)

ちょっと抽象的で難しいのですが、

私が言うと説得力が全くないので先人の言葉を引用したいと思いました。

同氏は続けて「崩れそうで崩れない、落ちそうで落ちない限界の一瞬は感動的」

と書いています。

私がサラリーマンで書を続けていた理由は「この世界を観てみたい」と思っていたからです。

今となっては「お金」という必要性に駆られて、純粋な気持ちがやや薄れがちですが(笑)

私の思う“美しさ”は、均等にバランスが取れているものよりも、

“ちょん”と突いただけで崩れそうなのにきちんと立っている絶妙さです。

そう、それは“自然”な感じなのです。

自然のものは、均等に並んでいるものではないから美しいわけです。

楷書は、一瞬、均整があり美しいと思いますが

日本書史で、庶民に楷書が受け入れられた時代がない(楷書は明治以降)ことも考慮すると

歴史的な評価としては“美しい”、“機能的”とは思われていない可能性を疑う余地はあります。

文字は個性を表現できる手段なのですから、

その個性を殺して全員で同じ書き方をするというのは良いことなんだろうか?

文字で重要なのは、「可読性」と「個性」だと思います。

皆と同じ綺麗な字はフォントで代用できちゃう時代ですから。

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