美しい楷書は、文字デザインの押し売りじゃなイカ?

2011/09/28 12:08:29


とまあ、変な題で始まったのですが
内容はたいしたことないというスポーツ新聞のようなパターンです(笑)

さて、「習字と書道は何が違うのですか?」という質問はたまにあるのですが
私は、教え方としての違いは、書道の領域は先生の手本指導だけではなく
臨書をする点にあるような気がします。

私の書道教室にも、高校生くらいまでの経験者の人がいるのですが
臨書はやったことがない人ばかりです。

臨書は、昔から残っている名作を写し書きするという
ちょっと解釈が難しく、先生や流派、最終目的によってさまざまな考え方があり、
子供には理解できないビターな書道です。
明治以降に生まれた結構、新しい&定石の書道練習法です。

この写真を見て子供書道しか知らない人(こちらが普通)は
「下手くそだなー」と思うと思いますが
大人書道を知っている人は、
「初心者にマニアな時代の書を臨書させているなー」
と全然違う感想を持ちます。

手本となったのがコレです。
今の楷書と比べて、違いが色々あるでしょ!



世間のみなさんが「美しい」と教育された文字のデザインしか書でやれないのはもったいないと思います。
漢字は2000年の歴史があるので、数多くの書スタイルが存在します。
学校教育でやる書写は、別の視点で見たら
文字デザインの押し売りや刷り込みになっているのではないかな?と思ったりもするのです。

刷り込みなんてことあるかい!という人に多少説得力のある(はず!)の例で・・・

今、“正しい”書き順というものがありますが、
これは昭和33年に旧文部省が発行した「筆順指導の手びき」というものが、正しい筆順の根拠です・・・。
古来よりあったものみたいに感じている人も多いですが・・・さ、最近、過ぎる(笑)
しかも、その本の冒頭には
「本書に示される筆順は、学習指導上に混乱を来たさないようにとの配慮から定められたものであって、そのことは、ここに取りあげなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない。」
と公務員らしい“逃げ道”もしっかりと入っております(笑)
この文章を知っていれば、学校のテストで間違えても
「せんせー!“筆順指導の手びき”と違う書き順でもいいんじゃないんですかー!」って言えたかもしれませんね。
(ただし、行書由来の話など細かいことを言い出したら面倒なのでこの程度で(笑))

ちょっと話はずれましたが、
まあ、こんな感じですでに術中にハマっているのです(笑)
「これが普通、当たり前」と思いこんでいると
思考停止となり、疑うことをしないので、まんまとコントロールされちゃう!?ってことにもなりかねないですね。

今回の臨書の手本は、今の感覚で言うと、下手くそです。
だって、この時代(紀元前200年弱)の頃には、
まだ、文字が生まれて美しさを求めてさまよっていた時代のデザインの中の最高峰の一つです。
(この書体は、専門的には、篆書と隷書の間、カテゴリー的には隷書の古隷というもの)

この古隷や木簡や、日本での鉄剣銘なども、当時の文字デザインとして評価されたものだった(はず)と考えると
今の書道や習字は、選択肢しようのない決まったデザインがあり
文字デザインを考えるということをする必要がない便利さはありますが
それが、合わない人は、つまらないと感じる人にとっては、窮屈なことのような気がします。

うちの教室に来た人には、文字デザインを選択肢するという選択をしてくれた人なので
少しでも、思い込みや刷り込みを無くしてあげられたらなと思います。

私も日々勉強!

 

 

書道家 うどよし 公式ページ うどよし大衆書道教室

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