老舗書道用品店の自己破産にみる書道環境 1

6月 書道用品店の老舗「精華堂」が自己破産しました。

社長がお亡くなりになり、後継ぎがいないため、自己破産をしようとなった様子です。

ネット情報では3憶50000万円という負債額だそうだ。 これが事実としても、負債は固定資産や商品、売掛などの資産との相殺をして 買掛や負債の返済を行って、ダメなものはゴメンナサイってなると思われます。

売掛の多い先生方は、弁護士から売掛(借金)の回収を一気にされるため、影響も懸念されます。

さて、書道用品店は都内にたくさんありますが。 実は、書道用具店は後継者がない、

つまり、精華堂さんと同じ環境にあると聞いています。

そして、逆に、後継者がいるお店は法硯堂(浅草)さんなど数店しかないといいます。

さて、道具屋さんばかりででなく、私たちの書家の環境に目を向けてみましょう。

ソースを見つけられていないのですが 新聞系の大手公募展の平均年齢が75歳以上とのこと。

これが事実なら、非常に近い将来、書道人口が半分になるということです。

当たり前ですが、それは、市場が半分になるということです。

入口と出口の両方から考える必要がありますね。

入口は2でも触れますが、書道は、義務教育という強力な営業システムを持っています。

今まで営業努力をしなくても生徒が通ってくれる状況がありましたが、工夫が必要そうです。

「パフォーマンス書道」を入り口の代表に上げている人がいますが、これ“だけ”を推すのは反対です。

いろいろ理由はありますが、「長期間、大切にすべきお客さんは、そこにはいない」と思うのです。

投資で言うところの「キャピタルゲイン」だと思います。

私は書の良い点は長期的視点で付き合ってもらえることだと思っているからです。

そのため、子育てや仕事がひと段落して「またやってみよう」という“戻り組”へのサポートが重要ですね。

また“受験書道”と揶揄される免状や公募展の賞を取るだけに魅力を感じない人も増えています。

私が言うのも変ですが、10年前と比べて公募展の品格が右肩下がりのような気もしています。

なにより、「賞をとっても生徒が来ない」という投資効果として見合わない。

「若いうちにTVに出て、それらしいこと言ってちやほやされる方がいいんじゃないか?」

という風潮も見られます(メディアにきちんと出るのは、公募展で賞を取るよりは難しいと思いますが・・・)。

今回、表に出たのは書道用品店は、書道人口(生徒など)が減少→道具売れない→倒産・廃業

という一端にすぎませんが、多くの書道用品店に跡取りがいないということは、

「書道用具販売をやっても、将来、やっていけない。」

と、業界のプロが意思表示をしていると捉える覚悟も必要なのかもしれません。

しかし、10代から「読める書道」を孤高で頑張って継続してきた私にとって

「(今の社会環境になって)凄いチャンスが来た!」

と思って独立したのも事実です。

2につづく

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