75回 謙慎書道会展に行ってきた

読売系最大派閥の一つ「謙慎書道会」の書展に行ってきました。 (2014年76回はこちら

読売書道会の中の謙慎書道会について整理。

西川春洞(しゅんどう 明治元年22歳に大蔵省→書道で食う)氏の門弟 豊道春海氏らによって

明治37年(1904年 日露戦争があった年)に設立した「謙慎同窓会」が起源です。

※西川春洞氏が謙慎書主人と呼ばれていたためだとか。

その後、春洞氏の息子 西川寧氏らが昭和8年(1933年)に現在の謙慎書道会を作ります。

そして、その後、青山杉雨氏など名だたる書家を輩出してきます。

読売系最大派閥と前述しましたが、実は、もともとは毎日系の主力団体だったことは有名。

■なぜ、読売書法会は「書道会」ではなく「書法会」なのか

昭和58年(1983年)に、読売の“読売書会”を廃止、

新たに“読売日本書展(現 読売書会)”を設立し、毎日系作家を引き抜こうとします。

毎日書道会の理事なのに青山杉雨、村上三島両氏は読売日本書法展に関わり、二股状態。

結果的に、伝統的な書を目指したい方が相当な門下を引き連れて読売に行きました。

これが、現在の読売書法会の母体になります。

そして、読売=保守的、毎日=革新的 と言われるのはこのためです。

※実は分裂の兆しは昭和56年に発生していました(よみうり)。

保守系「毎日日本書展」(漢字部、かな部、篆刻部)と

革新系「毎日現代書展」(近代詩文書部、少字数書部、刻字部、前衛書)に実質分裂。

賞名も毎日日本書展は「日本書展賞」「特選」「秀逸」(→現在の読売系の主体)

毎日現代書展は「会員賞」「毎日賞」「秀作賞」。

今回行った謙慎書道会には“秀逸”と言う賞がありました(笑) 名残があるんですかねー。

以前、別の書展でお会いした田村秋海さん(読売書法会 理事/謙慎書道会 常任理事)にお会いし

ごあいさつをさせていただきました。

さて、作品展ですが、毎日系とは全然違う書風ですね。

薄墨の大字書もなく、直球ど真ん中という唐様作品がほとんど(写真は調和体中心)。

私のニッチな視点になりますが、どの会場で共通する傾向として

“楷書以外で、続け字、崩し字を使わない漢字仮名交じり書”が謙慎でも見られました。

毎日系は近代詩文書があるため、そっちに引っ張られがちですが

読売系らしく、淡々と書く感じですが、そこから脱却したい感じがある作風は見受けられました。

今回は、facebook経由で参加した一般の人も行ったのですが、

私の薄い知識で満足していただいたのかは、謎です(笑)

参加した人がいたらおっしゃってくださいませ。

すこしでも書道ファンが増えますよーに!

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