書道界の“謝礼金制度”の話

知恵袋やOKwaveなどのサイトでは、書道の謝礼金制度について質問があります。

簡単に言うと、「賞を取ったら先生に、その謝礼金を持っていく」という風習についてです。

それが存在するという人は「謝礼金制度はオカシイ」「八百長だ!」という人もいます。

今回は、それの善悪ではなく、別の視点から見ると違って見えてきます。

■「謝礼金制度」をなくしてしまったらどうなるか?

デフレが20年以上続き、廃業する書道教室、道具屋さんが相次いでいます。

以前、東京学芸大の書道専攻の学生から聞いたのですが、入学した時に

「これからは書道で食っていけるとは思わない方がいい。」

と言われたそうです。

「謝礼金」をもらっている先生は、謝礼金含めた収入で生活をしています。

お礼は宝くじや競馬のような臨時収入ではないのです(帳簿上はしらん)。

書道教室の運営には、お金がかかりますから、大きな収入の減少があるなら

会の存続のために、どこかで補填を行わないといけないと経営上、考えるのは当然です。

■薄く広くご負担いただくことになる

日本は所得税率は、1986年には70%でしたが、現在40%まで下がっています。

一方で消費税などが導入されて

「お金のある人からとらないで、お金のない庶民から広く徴収するのは良くない!」

と批判する人もいます。

これは、“謝礼金制度”と似たような構図な部分があって、

謝礼金制度を廃止→収入減分を確保する必要性があるわけですから

“高額所得者(入賞者)からの徴収をしないで、薄く広く国民(生徒)全体から徴収する”

となる可能性があるということです。

■“謝礼金制度”で恩恵を受けているのは、あなたかもしれません

これは、運営費・経費の負担比率を、どのように振り分けるかという問題なのです。

“謝礼金制度”をなくして、全体負担となると、賞歴は不要という生徒の方からしたら

「なぜ、賞に興味ない私も負担するの?不公平!」という意見も出そうですね。

“謝礼金制度”のお陰で割安で現在の環境を提供してもらっていると考えると

そんなに悪く無いシステムだと思えてきませんか?

私のような部外者がこのことに触れるのは、ちょっと危険な気もしますが

上司にビールのお酌をする人と、しない人で昇進スピードが変わるのは社会ではよくあること・・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメント

お名前

ウェブサイトURL

CAPTCHA