文字表現が可能な書はアート界では勝ち組!?

私は、美術館やギャラリーに結構行きます。

アマチュアの展示も好きなので大学生の卒業制作とかも見に行くのですが

いつも思うのは、書は、彼らに比べて表現をするのに“なんと有利なんだろう”と思うのです。

昔は、基本は、白と黒しか使えないし、平面だし・・・と思っていたのです(笑)。

油画、日本画、彫刻、現代アートなど、世の中にはいろいろな表現方法がありますが

みなさんいろいろな技法な知識、素材などを工夫&苦労して

自分の伝えたいことを“言葉を使わないで”表現しようと取り組まれています。

「平和」、「愛」、「友情」、「戦争」、「哀愁」など解説がある場合などは、そこで確認しますし

作者さんがいるなら、直接話せそうなら話しかけます。

みなさん、何故なのかわからないですが、言葉を使って表現はしないんですね。

あえて文字を避けて“伝えたいことを文字以外で”表現してるのです。

とっても難易度が高いことだと思います。

「空腹」ということを伝えるために書だと30秒で確実に伝えられるし、

2分あれば、具体的に「今日朝ご飯を食べてなかったから、空腹だ。ステーキ食べたい!」

と、細かく伝えることができますね。

一方、詩人さんは、言葉を使って表現をするのですが、アートではなく文学のジャンルだからか

自らの文字を極めて、自分らしい表現を書体にも込めるという動きはないようです。

そうなると、書は、アート業界と文学業界のいいとこ取りって思えてきちゃいます。

書をやっている人で、相手に自分の考えを伝えるために作品を作った経験のある人は非常に少ないと思いますが

アートの人たちは、文字を使えない(使わない)という高いハードルにしたため

自分の意志を伝えるため、ストイックに表現を磨く必要があるように思います。

書展で、墨象や一字書などが、作品展でどんどん増えている気がします。

他のジャンルや業界からしたら、“文字を使える”という圧倒的優位、勝ち組なんですから

もっと多くの人に、“文字を使っている”ことを実感してもらい、

“読める書”の作品作りのチャレンジがやりやすい環境が生まれるといいなーと思っています。

 

 

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