【誤字指摘】文化勲章の金子鴎亭 氏、産経国際書会TOPが嫉妬?!

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たまには私も書の勉強をするわけですが^^

産経国際書会理事でもあった武藤春卿(むとう しゅんけい)氏「印を刻む」(平成6年(1994年)発行)

という篆刻の本を読んでおりましたら

なんと、作者が、文化勲章受賞者の金子鴎亭  氏(某先生とぼかす)の間違いを指摘しておりまして(笑)

おふたりとも素晴らしい先人ですが、とっても人間味がある含蓄のある内容で

大人だって間違うし、間違ったら、同業者がきちんと指摘(嫉妬)するんだよってことで紹介します。

武藤春卿 金子鴎亭 仲良し
武藤春卿 「印を刻む」 17ページ「時代と文字性を合わせることが必須」の欄

組織的には、

国内最大の毎日展のTOPで近代詩文書をという書風を確立した金子鴎亭  氏(1906年生まれ 2001年没)。

毎日、読売、産経で3大公募展とはいえ、規模では大きく及ばない産経のTOPの武藤春卿 氏(1935年生まれ)。

武藤氏からしてみれば、文化勲章を受賞した方が「誤字」を続けていること、

そして、それを、内部で誰も指摘しない(知らない)こと、

大人の事情で、産経でTOPには文化勲章は回ってこないという状況などもあって

複雑な感情はあったかもしれませんね。

しかし、年齢的に先輩でもあり、文化勲章を貰っている方に対して(しかも、この時にはご存命!)

「これは、完全に誤字である。(略)文字を理解してないばかりか、無知といえる」と書籍で書くわけですから、

産経国際書会が毎日書道会を批判していると取られても仕方ない事案です。

でも、見つけた時に、私は「今となっては面白いなぁ。」とブログのネタにしてしまいました。(笑)

(某先生と言っても、この作品の一部でも掲載したら、誰だって「あ、金子鴎亭  だ」ってわかります^^)

この書籍で「篆刻は2文字以上では、全文字の時代(種類)が揃ってないと恥をかく(要約)」と

書いています(コレはそうでしょう)。

こっちの視点から分析すると、現代文を書いているはずの近代詩文書の新しい書風に

知識なく(確認せず)時代の違う過去の漢字のデザインを採用し(もう、この段階でNGなんでしょうね)

さらに、間違い続けていることが、篆刻をされている先生からしたら、書の基本となる筋がなく、

不満だったと想像しております。

みなさん、私が間違っていたら、書籍ではなく、こっそり教えて下さい・・・。

※山川草木(さんせんそうもく):自然の景色や植物の総称

追記

篆刻の先生から、このようなコメントを頂きました。

嶽は、孔子廟堂の「嶽」頭部「山」が斜めです。
ガンも、「巖」頭部「山」が斜めになったものがありますので、それにもとづいているものと推測されます。
篆書じゃ無いのですから、誤字と決めつけるのはどうでしょう?

「峻嶽巳隤」 孔子廟堂碑

ご指摘の 孔子廟堂碑(虞世南)で「嶽」の場所。

確かに、山が斜めです。

私が確認した限り、孔子廟堂碑では、「山」単体以外でパーツとしての「山」は

すべて斜めの「山」です(その上の「峻」の「山」も同様)。

今でこそ、書道業界では、過去を調べて厳密に過去に従うことをしますが

コレが書かれた時代は7世紀初頭ですから、

素人の私からしたら「山」のかき分けをしていたかどうか怪しいな・・・と思うのです。

だって、今の官僚だって、学校やメディアで間違えた歴史を教えられて

そのまま信じ込んでいる人だってたくさんいるのですから・・・。

同じ孔子廟堂碑で「止」を「山」に省略した例が解説に載っていました。

私の所有の辞書には「止」が「山」になった例が掲載されていないので

この時代は、今よりはだいぶ適当で

情報技術として未完成で統一されてなかったのではないでしょうか?

 

 

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2015年2月3日追記

今更思い出したように追記。

益満先生のFBより抜粋&私のブログの読者向けに一部変更

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■斜の「山」は「生」の上部。芽が生えてくる造形から。

説文解字を用いて文字の組織を解析するもう一例を挙げてみます。
ある作家が「瑞」の右上部分を隷書で「山」と書いて落選したが、
そもそもこの右上の部分は何だ、と言うわけです。

そこで説文解字を繙いてみます。

瑞の漢字の由来を調べます。
瑞:以玉爲信也。从玉耑。
瑞、玉を以て信と為すなり。玉耑に从う。
段注は从王、耑聲とします。
説文原文(小徐本)は瑞を会意、段玉裁は形声と解釈しています。
(ターゲット部分が解るのなら最初の作業はすっ飛ばしても結構です)

次に耑を調べます。
耑:物初生之題也。上象生形,下象其根也。
耑、物の初めて生じるの題なり。上は生形を象り、下は其の根を象るなり。

題とは何でしょう?ここで段注を引きます。
段注は「題者,頟也。人體頟爲冣上。物之初見卽其頟也」
題は額なり。人体の額は最上たり。物の初めて見えるは即ち其の額なり。
つまり題とは額を表すのだと説明します。
物が初めて生えるときの「おでこ」である、と言う意味です。

上は生形を象り、下は其の根を象るなり。
これは上は生の形を表し、下は其の根を表す。
この生の形とは即ち「生」の篆文、草が将に芽を出さんとするその象形です。
そして下側はその根っこであると。
因みに耑の訓は「はじめ」で端の初文。

ここで瑞の右上とは草が芽吹き傾いている形
(つまり「生」の上の部分)であることが解ります。
故に楷書でも右側に傾けて書いているわけです。
なぜ楷書の瑞の山の部分は傾いているのかもこれで説明できます。
「これは山じゃないぞ!芽を生やそうとしてるんだぞ!」と示しているわけです。

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「生」の篆書

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