2014年 第1回 新日展「書」新人入賞のシェア倍増(審査所感の分析あり)


改組新日展の入賞者が発表

2014年10月19日に日展サイトで発表された数値を元に構成しております。

日展サイトでは数値のみなので、こちらでは入選率など含めて提示していきます。

imgres

【2014年 改組 新日展 入賞率】

第1科
日本画
第2科
洋画
第3科
彫刻
第4科
工芸美術
第5科
合計
応募点数 491 1,996 155 796 9,200 12,638
入選点数 205 640 104 396 943 2,288
うち新入選数 28 66 8 24 273 399
入賞率 41.8% 32.1% 67.1% 49.7% 10.3% 18.1%
新人シェア 13.7% 10.3% 7.7% 6.1% 29.0% 17.4%

【2013年 改組 日展 入賞率】

第1科
日本画
第2科
洋画
第3科
彫刻
第4科
工芸美術
第5科
合計
応募点数 527 2,136 171 856 10,229 13,919
入選点数 204 564 120 496 974 2,358
うち新入選数 22 65 12 46 156 301
入賞率 38.7% 26.4% 70.2% 57.9% 9.5% 16.9%
新人シェア 10.8% 11.5% 10.0% 9.3% 16.0% 12.8%

新人の入賞割合が倍増、初出品・初入選の声も!

第5科 書では、応募総数は1割減(1000点減)となりました。

全ての部門で昨年の応募数を下回り全体で12,638点(2013年比▲10%)と大きく減少しました。

これは、2013年の年末からニュースになった審査不正疑惑”天の声”騒動の影響は否定できません。

出品料だけで1000万円の収入減ということになります(出品料1点10000円)。

書の入選の割合(入選率)は2013年より微増の10.3%。

今回も全部門で最も入選しにくい部門は「第5科 書」となりました。

ただ、今回は入選者で新入選の占める割合(新入選シェア)が2013年16%→2014年29%と約倍。

実際に、私のお友達(篆刻)のお弟子さんが、会派で1点出品したら初出品、初入選だったそうです。

審査所感から考えてみる

今回受賞された方、残念ながら逃した方、とりあえずお疲れ様でした。

今回の第5科「書」の審査で審査主任 杭迫柏樹氏の意見からは

特選は、「伝統(古典)という大鉱脈の上に立って、今の自分をどう表現したか」という日展の基本理念に従って選びました

こんな日展(書だけ?)の基本理念があるんですね。

同じ言葉をネットで検索しましたが引っかかりませんでした^^。

しかし、こういう基準で選んだことが原因なのか

調和体は残念ながら該当作が見当たりませんでした。

文脈を素直に理解すると「そりゃそうだ」となっちゃいますね。

調和体は、まだ近代詩文も80年程度だし、読売(日展の子会社組織)に調和体部門ができたのは

1995年ですから、”伝統(古典)という大鉱脈のある”調和体自体が存在するのかどうか…。

(新人の大量入選の)新旧交替が激しかったこと。按ずるに、
・ベテラン=培って来た様式美を再構築する試行錯誤の中で、力みすぎたり、委縮した作品が多かった。
・新人=入落を意識せず、素直に伸び伸び書けた新鮮な作が多かった。
が、最大の課題は、「当番審査員の事前指導禁止」にあるように思われました。

つまり、今までは「当番審査員の事前指導禁止」が新入選を阻んでいたということなんですね。

ちょっとわかりにくいですね(笑)

想像ですが、過去の入賞者は、今回、事前審査を受けられないから作品レベルが落ちたということ?

逆に今までは受かるべき新人が落ちていた可能性もあったのですね。

私は、手本あり作品と手本なし作品が同じ土俵の審査でいいんだろうかと思っているので、

最高峰の日展で入賞に大学入試の予備校のように審査員の事前指導が必要というのもどうかと思います。

今回の新入選の増加はいい傾向なんだろうな~と思っています。

しかし、「当番審査員の事前指導禁止」が”原因”と堂々と日展の審査所感に書けるほど

以前まで「当番審査員の事前指導」の試験対策講座の影響が大きかったのでしょうね。

 

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