来年の受賞作が書く前から決まっている業界の仕組み

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「まだ書いてないのに受賞決定」の不思議

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昨年から書展の不正審査や御礼の件でちょっとだけ注目されている書道です。

今回、書道関係者なら誰もがしってる芸術新聞社「墨」の2008年192号「書道展がまるわかり」を

手に入れたので、最大手の業界紙の記事を数回に分けて紹介したいと思います。

あくまで、芸術新聞社「墨」が書いていることなので私に不満をいわないでね(笑)

今回は、受賞が持ち回りされていて、御礼制度も公認であるという話を取り上げます。

公益団体の公募展は”プロレス”

世間は「公益団体の公募展で不正じゃないか!」というかもしれませんが

最大手の雑誌が書いていますから、みんな、知ってて楽しむプロレス状態なんですね。

なので日展の不正問題で、業界関係者が「初めて聞いた」というのはないでしょう。

私のサイトの閲覧者の50%以上は34才以下なので、まだ純粋な若い方は

この事実は「サンタクロースがいなかった。」くらい衝撃を受けるかもしれません。

image2 ←記事全体は上記添付ファイルを拡大してください。

大体の話の流れは、このブログの主”澄野かおり”氏(架空の人物)が師匠から

「来年はうちに賞が回ってくるから、うちでは技量の高い澄野さんを来年受賞させるよ。」

と言われたというものです。(なぜか関西弁なんですが(笑))

プロレスと書きましたが、澄野さんはこの団体内では実力がある設定で

団体社中では年功序列ではなく実力主義で賞が配分さることも書いてあります。




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お礼制度も公認 ひどい例もあるらしい

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・順番で回ってきた受賞にも、御礼という儀式は待っている。

・私の常識の範囲より一桁多い額で師匠に払う。

とあります。

今回の話しの設定が大賞クラスになると思うので、そういうことでしょう。

1桁多いとのことなのでお礼10万円くらいと想像できます。

これは、書道業界ではひどい話ではないことが以下でわかります。

悪い例として

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・超高額のお礼が払える人だけ出品してほしい。

という団体があり、それは、業界内でも”悪”とされていることが伺えますね。

行き過ぎた お礼に警鐘は鳴らしつつ…

最後に、こう締めています。

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・行き過ぎたお礼制度は、書道界を破滅に向かわせる。

・誰かストップさせたり、方向転換をしてほしい(他人事)。

マスメディアは公権力の監視機能である役割もあるし、

芸術新聞社のような専門誌が、もっと改善を仕向けたり指摘しなかった罪はありますよね。

だって、書道界が破滅に向かったら、雑誌だって売れなくなるわけですからね。

しかし、今回、2013年末に日展の不正審査疑惑が朝日新聞のリークで発覚して

少なくともブレーキを踏んで方向転換する機会となったのですが、

芸術新聞社はどういう立場でどういう記事を書いたのでしょう。

(知っている人がいたら教えて下さい)

専門家「お礼全てが悪くない」との意見も

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これは別のブログで使う同じ墨192号の記事(書評論家 堀久夫氏)の一部です。

・お礼の全てが悪いとは考えてない。

・感謝の気持がお金になるのは当然だが、慣例になるのは問題。

複数の記事でお礼について触れている点から見て、書道業界にお礼の存在は常識で

逆に、お礼ありきで書道業界のヒエラルキーが成り立っていると考えたほうが自然でしょう。

各社中や団体内の昇段試験レベルなら「お礼制度」を知らないでも平気ですが

「お礼制度」を無視してプロフールにかけるような公募展の賞歴を狙うのは、

業界からしたら、家に土足で入れろと主張する外国人のように見えるかもしれませんね。

自由にしたいなら公益法人格を返還し株式会社でやろう!

今回の書道業界の「賞の持ち回り」「お礼」などの問題は民間企業なら不問ですよね。

公益法人が公募展という形でやっているからダメなんですよ(たぶん)。

自由にやるなら、公益法人格を返還して株式会社や一般社団・一般財団でやればいいと思うのです。

相撲の八百長の問題の時も、いろんなメリットのある公益法人だから批判がでていましたからね。


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