夏休み自由研究「ひらがなの成り立ち」に協力した結果

自由なのに不自由な自由研究

自由研究は自由が故に、何をしていいのかわからない宿題の一つ。
今回、そんな夏休みの宿題の自由研究の相談を受けたときの話です。




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「子供がひらがなの歴史を調べてるのでインタビューさせてほしい」

コロナ真っ只中の2021年夏休み。
友人の小学生の男の子「きんちゃん」(仮)が「ひらがなの歴史を自由研究の課題にしているがよくわからない」という相談が来ました。
きんちゃんは、学校の勉強はあまり好きじゃない印象だったので、どうして、こんなマニアックなことをやろうとしているのか逆に興味がわきました。
そこで、コロナ禍真っ只中なのでオンラインできんちゃんと話をしようと提案しました。

きんちゃんは、インプット型の勉強が苦手

私に相談する前に、自分で調べているので、わからないことを聞きたいという話でした。
“勉強が苦手”と聞いていたので、なんにも調べないで来る可能性もあると思っていたので意外でした。
自由研究を見たらわかるのですが、きんちゃんは、原因をちゃんと追求して知識を蓄えるタイプなので、効率化を目指したインプット型の”日本の学校の勉強手法”が楽しくないと予想はできます。

コピペの時代

先に行っておきますが、最後に自由研究の画像が出るだけで途中、何の画像もありません(笑)
さて、オンラインで事前に「ひらがな」について調べた話を聞きました。
今は、ネットで何でも調べられるので、コピペすればいくらでも従来の「自由研究」は可能で、逆に、答えが出ている問題なら、大人顔負けの内容も作れそうです。
大学の博士号論文ですら、コピペ問題が後を絶たないので、子供のコピペは許容したくなっちゃいます。




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平安時代→現代文1000年の経過が抜ける

さて、オンライン(母親が隣りにいるが)で、きんちゃんから自分の調べた「ひらがなの成り立ち」の説明を聞きました。
私は「きんちゃん、よりによって”ひらがな”を選んでしまったのか」と思いながら聞いていました。
内容は予想通りでした。
・”ひらがな”は平安時代に誕生した
・”ひらがな”は女手と言われた
・”ひらがな”は漢字が草書化したもの
そりゃ、ネットでも書籍でも、子供が触れられる情報を集めるとこうなります。
書道歴数十年の書道愛好家でも、似たような認識です。
これだと「古文ひらがな」から、突然「現代文ひらがな」が生まれたかのような誤解を生みます。
平安→明治の約1000年の情報が何も入ってないのです。

古文と現代文の”ひらがな”は似て非なるもの

きんちゃんからの説明を一通り話を聞いて、あえて意地悪な質問をしてみました。
うど「平安時代や江戸時代の”ひらがな”を読める?」
きんちゃん「読めない」
うど「明治時代の”ひらがな”は読める?」
きんちゃん「読める」
うど「江戸時代の次の時代は?」
きんちゃん「明治時代」
うど「きんちゃんが、明治時代の”ひらがな”は読めて、江戸時代は読めないのはどうして?」
こんな単純なことですが、古文、漢文を自由に扱える数十年のキャリアを持つ書道愛好家の方でもわからない方もいると思います。

大人も知らない現代文ひらがなの歴史

質問の答えを知りたい人は、ぜひ、以下のきんちゃんの夏休みの自由研究「ひらがなの成り立ち」を読んでください。
オンライン通話は2回行いましたが(1回目、頭を使いすぎて眠くなった(笑))、文章の推敲は一度もやっていません。
きんちゃんの考えた、感じた言葉を書かれた貴重な資料となっています。


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