【500億円】書道業界 書家5万人のプロ認定支援を拒否?申請が伸び悩む過去最強「芸術家支援」

 

過去最大&最強「500億円」の支援申請が伸び悩む

皆さん書いていますか?書家 うどよしです。
上野マルイの懸垂幕の掲示は9/17までの予定です。

ブログ https://udoyoshi.com/archives/3457

さて本題。
鳴り物入りで始まった文化庁過去最大&最強の芸術家支援策
文化芸術活動の継続支援事業」ですが、美術手帖さんの記事によると申請が伸び悩んでいるようです。
美術手帖記事 https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22640
以下のように、今後の芸術予算の削減の懸念までしています。

申請件数が伸び悩めば、来年度の予算要求における文化支援予算に影響が出ることも懸念される




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予想10万人→1/5「2万人」(2次募集終了時点)

それもそのはず…10万人の想定(計算間違い?25万人じゃない?事務費込みかな?)が、たった2万件だったのです。

募集人数の目安は20万円の金額ベースだとおよそ10万人だが、2次募集が終了した時点でその申請件数は2万件超と、5分の1ほどにとどまっている。

そもそも国内に作品や演奏で稼げているプロのアーティストが10万人以上いるという判断は誰がしたのか謎です。
日本最大の芸術といえば「書道」ですが、書道の場合、大半がアマチュア、その一部に書道の先生がいます。
一方、作品だけで生計を立てている人は、数名しかいないと思います。
(私のように公募書展を主催している人は、レアケースでしょう)
しかし、この助成金は、そんな細かい業界独自の基準なんてどうでもいいのです。
文化庁に、業界の代表団体が「この人はプロ!」と言ったら審査を通過させると言う方式っぽいです。

「プロ認定団体」に対応しない書道業界

この「文化芸術活動の継続支援事業」は、各業界の代表団体から「プロ認定番号」をもらうと大変スムーズに申請が進みます(67団体)。
しかし、日本最大の芸術の書道には認定団体がありません。
実は、私は7月〆切の1次募集に提出し(今3次募集)、「プロ認定」のところで難航したため、まだ申請通過していません。
他団体は、現在、どんどん申請通過をしている状況なので、認定団体の有無は大きいと思います。

「読めない」のは「書」だけじゃない?空気も読めないかも?

私だけではなく、多くの書家さんは困っていると思うのです。
書道業界独自の文化の説明書類が増えたり、チケット販売している業界より労力と時間を取られます。
ましてや、情報をいち早く取れる大手新聞社が親の書道業界で、誰も全体最適で行動できない業界だったのは寂しいです。
(剣よりも強いペンの力で世間を批評する以上、自組織は行動しないと信頼は失いますよ。まるで「レーシックを勧めるメガネの医者」状態)
主たる業務が書道教室の書家は、必要書類の「プロ認定」に苦労する人も出ます。
書道業界全体を見て、行動した書道団体がゼロだったことが残念でなりません。
悔しいから、私は公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会[芸団協]に認定団体をやれるなら認定してほしい旨を伝えました。

書道はお金がかかる割に芸術業界では不遇

書道は、日本最高峰の日展でも、応募総数の75%以上が書道なのに入選10%と最も不遇を受けています。
未だに主要芸大、美大に書道がありません。
そもそも、今回予算に達しないのも以下で「書家」を排除していることも遠因のような気がします。

下記の分野についても、個展の開催や対局の公開で収⼊を得るなど、「補助の対象となる条件①②③」を満たす場合は対象となります。

(主催ではない)公募展の参加や教室業ではダメです。
個展で収入を得ている人なんて、書家にはいませんからね。
文化庁に指摘をしてルールを変えてもらうようにするのが政治力だと思うのです。
そして、みなさんも、自分たちの団体の上部には、こういう指摘はしていかないといつまでも変わらないと思います。
業界を発展させるための意見はちゃんと上に伝えるべきではないでしょうか?
もちろん団体から干される可能性はあると思いますので、自己責任で主張をしてください!
私はノータッチです!


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