【日展”書”部門】「個人出品20点」と把握 会派記名させたことが判明
初心者でもわかる書道界
現在開催されている第1回日展の審査について読売新聞に記事が掲載されていたので取り上げてみます。
予備知識なく、このページを見る人のために、ざっくりと書道業界に何が起こっているのか図で解説します。
知らない人からしたら「どういうこっちゃ?」ってことですけども(笑)
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読売新聞は日展を擁護する立場です
2014年11月13日 読売新聞朝刊 編集委員 菅原教夫氏の記事です。
2013年は日展会場で講演会をする予定だった方ですが、事件後、降板とのこと(ネット情報)。
読売新聞が日展の審査について書く=日展を擁護する目的だと思ってよいでしょう。
私のような末端からすれば「へー、こんな風に審査されるんだ。」という感想を持ちました。
書道だけ他部門より圧倒的に狭き門なのが不満です!
審査員推薦→これアカンのちゃうん?
読売新聞という先入観から文章全体から”公正に実施された”と主張される不自然さも感じますが
私が気になったところにラインを入れました。
① 公募で高評価を得た作品に、20人を数える審査員の推薦作を加えたものが対象。
「会派」は禁句で、あくまで「個人」の力量を吟味したが、
審査員推薦はどうしても自会派やその指導下にある作家になりがち。
日展の知識がない私に少し違和感が出てきました。
- 「個人」の力量を吟味するなら推薦枠(最低でも20点?)が不要では?
- 審査委員の「推薦枠」って公式で公表されていた?(不正と言われる元凶じゃない?)
- 推薦は作品を見る事なく事前に決まっているのかな?
- 審査で「会派」の記載があったのでは?無記載なら「会派」の話題ができないはずで、禁句にする必要はないでしょ。
個人出品は20点「会派」を把握してる
そして、一番気になったのはこれです。
②個人出品はわずか20点で、他はすべて団体に所属しており
- どうして具体的な数値までわかるの?
少し①でも触れましたが、申請書類に会派の記名が必要で、審査でもソレが分かる状態であったことが想像できる文章です。
会派調整の批判があったのに、どうして会派を記載させ、審査でわかるようにしたのでしょう…。
③審査では落款の見える一部の漢字の額作品などを除くと作者名が全くわからない。
- 落款印と落款名を隠せるけど額作品は名前を隠せない状況って想像できない。
- 「名前がわからなくても作品を覚えていたら?」という疑問を論破できない。
たぶん「誰が書いたのか分からないから不正はできない」という主張なんでしょうけど、さすがに子供だまし。
不正をしようと思ったら、事前に作品写真を見ておけば20点や30点覚えることは可能です。
自分が推薦した方の作品ならなおさらです。
つまり「不正」はなかった
この記事は、日展を擁護するべき立場の読売新聞が書いたので純粋に信じるのはお人好しすぎます。
でも、外部の方が入ることで審査の透明性が少しでも良くなり、一部でも実力のある人が入れるなら十分じゃないでしょうか?
これから日展を目指す人にとっては、明るい未来が見え隠れした記事だったと思います。
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