サントリー黒烏龍茶 新CMの”黒”「誰が書いたの?」調べてみた
サントリー黒烏龍茶 新CMにミランダ・カー氏!
ミランダ・カー氏といえばオーストラリア出身のファッションモデルです。
もちろん、私は知りませんでした!
ミランダ・カー
オーストラリア人初の“エンジェル”となった2008年から同ブランドのショーの仕事を継続的にこなしてきたほか、テレビや雑誌など様々な分野で活躍してきた。シャネル・イマン、ドウツェン・クロース、そしてアドリアナ・リマなどと並び立つ著名な“ビクトリアズシークレットモデル”となっている。
彼女は今回、サントリー黒烏龍茶のCMに出演しています。
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facebook「誰が”黒”の書道を書いたの?」
私はテレビを持ってないのでCMの情報は全くわからないのですが、facebookで
「ミランダ・カーの出てるCMで”黒”の字を書道で書いているのが誰か気になる。」
という投稿をいただきました。
CMがYouTubeに上がっていたので確認すると、22秒ごろ数秒間流れます。
サントリー 黒烏龍茶『とんかつ』篇 30秒CM ”黒”22秒
私も独特の風合いが気になりました。
その”黒”、中村不折風なり
これが、その画像のキャプチャーです。
その方が「気になる」といったのもわかります。
美文字ファンからみたら、一見、下手くそな書道にみえますけどね。
これは中々面白いと思いました。
書道ファンの中には中村不折が浮かんだ人も多いんじゃないでしょうか?
中村 不折(なかむら ふせつ)
1866年8月19日 – 1943年(昭和18年)6月6日
明治、大正、昭和期に活躍した日本の洋画家、書家である。正五位。
太平洋美術学校校長。
夏目漱石『吾輩は猫である』の挿絵画家として知られている。
中村不折は”書家”とありますが、独特の風合いのある斬新な書体を残しています。
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下手くそ?書けそうで書けない不折の書
これが中村不折、独特の書風で書かれた書です。
子供の書道みたいですが、独自の風合いの書風を作り上げることはがかなり困難であることは
明治以降、独自の書風を作り上げた人物は、数名しかいないことからも容易に推測できます。
学校教育を受けた私達には、とうてい予想もできない独特の余白の間合いと線質があります。
書作品をラーメンで例えてみる
一般人が「うまい」と思う書は、ほぼ商業的に作られた書道です。
インパクトを重視する反面、書作品の価値は短命です(長期所有の価値はゼロ)。
化学調味料たっぷりのラーメンも1杯目は美味しいですが、毎日、食べられません。
一方、芸術性の高い書道作品は、インパクトではなく長期鑑賞できる作品がゴールです。
毎日、食べても飽きないラーメンがあるなら、何の変哲もないラーメンになるでしょう。
書道作品も、もしかしたら、子供の書いたような書道作品がソレになるのかもしれません。
誰が書いたのか?
私も気になったので、さっそくサントリーに電話をして聞いてみました。
調べてもらうために、一度、折り返しの連絡をいただくことになりましたが
公式に判明しました。
書いたのは「ミランダ・カー」本人
ということで、ミランダ・カー氏本人の書による”黒”でした。
日本人にはない独特の余白の間合いになっているのはそのためなんですね。
広告業界では、よい書が採用されないのが悲しい昨今ですが、
素人の外国人とはいえ、サントリー黒烏龍茶のCMで、よい書デザインに出会えたなと思います。
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