書を枡にレーザー刻字した【書の解説付き】

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意外とやったことがなかった枡

友人の結婚式の引き出物で相談をされて作ることになりました。

とりあえず元になった書も飾りたいということで、色紙に書いたものがこれ。

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新婦友人からのリクエストで「感謝」です。




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「疎と密」細目にして見る

この書の構図を解説するとこんな感じです。

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「感謝」は、どちらの漢字も楷書は真四角なので和様らしく変化をつけてみました。

私が最も信じる「書の基本」は「疎と密」という考え方です。

(一般の人の言葉で言うと「メリハリ」の方がわかりやすいですかね)

よくわからないという人は、細目にして見るといいです。

密の部分は黒くなり、疎の部分は白(グレー)に見えるはずです。

「疎と密」を心底わかっていたら、たいていの芸事は解説できます。

あらゆる芸事の基本だと思いますし、逆に、永遠に追いかけるテーマです。

余計なものを取り除いてデータ化

ちょっと風合いのある色紙に書いたので、データ化は結構たいへんです。

作品をスキャンし、そのデータを「背景の透過」するのですが

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このように繊維が写るので、すべてのアウトラインを取り直す必要があります。

筆の動きを知らないとゴミと必要な線の区別ができないので自分でやります。

(書より、こっちのほうが時間がかかる(笑))

今回は、かなり細かい点も必要だったので3時間位ですね。

データ化完成

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このデータを業者に納品します。

枡にレーザー刻字するためなら

ざっくりでも良かったのですが

丁寧にやってしまいました…。

 

 

 

 

 




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レーザー刻字された枡の完成

データを納品して4日ほどで完成しました。

レーザ~刻字の枡

なかなかいい仕上がりです。

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落款の細かいところも再現されてて

十分なクオリティだと思います。

繊維の部分が残っているのはいいです。

みなさんも自分の字をレーザー刻字してみてはいかがでしょうか?

良いできになるとテンションが上りますよ。

仮展示してみた

書と合わせて見るとこんな感じです。

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結婚式の当日はこの右側には右側の書の載った一升瓶ができるはずです。


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